ABOUT UPS

UPS(商品)について

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What is UPS?

UPSとは?

UPSはウエサワ・パッディング・システムの略(特許取得済)で、欧州で多くのプロフルーティストの信頼を得、楽器を長年ケアし続けた植澤晴夫氏が開発したフルートのパッディング方法です。

▼UPS装着前後の音色の違いを動画でご確認いただけます。

UPSの主な特徴は以下の通りです。
・キーカップとパッドの気密性を最適化
・キーカップ内部に接着剤や空気等の余計な層を作らず響きを最大化
・響きが伝わりやすい安定板をキーごとに成形(カスタムメイド)
・丈夫な安定板が入り、激しい気温差が生じてもメカニックが狂わない
・ムラマツ、ナガハラ、ストロビンガーなどのパッドと組み合わせも可能

フルートが本来持つパフォーマンスを引き出すには、「パッドがトーンホールをしっかりと塞げている」状態が欠かせませんが、従来の方法では、長年の経験を詰んだリペアマンの努力と根気を持ってしても、パットに気密性を持たせることは簡単なことではありませんでした。

そこで「誰でも簡単に、安定した結果が出せる方法」をを目指して生まれたのがUPSです。パッティングの原理はとてもシンプルですが、素材の選定や、WD・CPの形状や、パッドの材料や構造など、長年の試行錯誤を繰り返した末に特許を取得し「UPSだけにしか引き出せない楽器本来の響き」を実現しました。

現在は、国内外のプロ・アマを問わず、数多くのお客様がフルートのメンテナンスにUPSを選ばれており、数多くのメディアに取り上げられるなど注目される調整いらずのパッティング方法です。

Profile

開発者プロフィール

Uesawa Haruo

秋田県出身。1970年よりヤマハ本社工場で
高級フルートの開発、試作チームに入る。
4年後ムラマツ新宿店に修理技術者として入社。

1978年にはスイスのLohri社にフルート専門技術者として
招かれ渡欧する。1982年にスイスのバーゼルで独立、
Musik-Atelier Uesawa(ムジーク・アトリエ ウエサワ)を開く

以来、ドイツのオーケストラ奏者を中心に、広く欧州の著名なプロ奏者を相手に仕事をしてきた。2002年、EUのスタートを機にミュンヘンに移転。そして2020年にはドイツの工房をザールブリュッケンに移し、10月末に日本に帰国。2021年に西宮市でフルート専門店を開店。今後は日本を主な拠点とし、ドイツでは期間限定で活動を続ける。

UPS features

UPSの特徴

UPSの秘密は「カスタムメイドのスタビライザー」と「最高級のパッド」にあります。

既製品の樹脂製スタビライザーの存在はよく知られていますが、UPSではスタビライザーを一つ一つのキーに合わせて成形します。またパッドは特注し、最高級の品質に仕上げています。キー、スタビライザー、パッドが密に配置され、トーンホールをぴったりと塞ぐため、軽い力で即座に発音でき、楽器全体が一体となって響きます。

「楽器本来のパフォーマンスを最大化するとともに、修理のプロなら誰もが簡単にメンテナンスできるシステムによって、UPSは皆様に「心地よい演奏体験」をお届けします。」

  • 特徴1

    奏者をレベルアップさせるパッディング

    響き・レスポンス・イントネーション・音のバランスを良くする事で、楽器本来のパフォーマンスを引き出し、奏者自身がレベルアップします。

  • 特徴2

    安定したパッディング

    ハードに吹いても、ツアー等で気温差や湿度差のある地域に移動しても、時間が経っても狂わない安定性と安心をお届けします。

  • 特徴3

    早いパッディング

    構造がシンプルであるため、修理に何か月もお待たせする必要がありません。(納期の詳細については店舗ごとの事情もあるため、修理店に直接ご確認ください)

MEDIA

各種メディアで紹介されました

Customer’s Voice

お客様の声

萩原貴子
/Joh. Hammig
日本大学芸術学部教授

音の輪郭がはっきりしたので、表情をつけるにあたり、うまく音がつなげられるかどうか最初は不安もあったのですが、その不安はすぐに消えました。
息の量が「省エネ」で、無駄なく音が出せるので、ストレスなく演奏できます。今までいかに息を無駄にしていたのかという感じです。
音の輪郭は鮮明でありながら、響きに伸びと深みが増し、自分の音楽が伝えやすくなったように感じます。表現の可能性がまだまだ広がりそうで楽しみです。

フリーデリケ・クロスト=ルッツカー
デュッセルドルフ交響楽団副首席フルーティスト

(日本語訳) 植澤さんに素晴らしいオーバーホールをして頂いて1週間になりますが、新しいウエサワパッドにはびっくりです!丸みがあり、柔らかく響くのに、より大きく共鳴し、以前よりも音色の幅がずっと豊かになりました。このパッドを選んで良かったです!
現在は残念ながら(コロナによる活動休止で)オーケストラでこの楽器を鳴らすことはできませんが、再開した暁には、響きの可能性が拡大したこともあり、全く問題なく馴染むことが出来ると確信しています。素晴らしい仕事に心から感謝します!

平岡洋子(ひらおかようこ)
/Faulisi+Powell All 18K
大阪チェンバーオーケストラ、大阪音楽大学講師

何かに導かれるように、植澤さんに出会いました。
そして、UPS(ウエサワ・パッティング・システム)のおかげで
長年の私の相棒All18金パウエルが、「ファンタスティック!!!」に。
毛細血管の隅々まで響きが行き渡り、暖かく豊かな音色になって指先から伝わってくる、音楽に直接向き合える!そんなイメージに驚きです。
明るくハッピーな感覚に楽器の重さも忘れ、このご縁に未来への輝きが明るくなりました。感謝致します☆

ガブリエラ・ピヴォン
/Haynes 14k Gold & 14k Gold Sheridan head joint
ブダペスト祝祭管弦楽団首席フルーティスト

(日本語訳) オーバーホールしてもらったフルートを受け取ってから1週間吹いていますが、びっくりです!!!!これまでで最も良い状態です!新品で購入した時よりも…素晴らしいです!!!
素晴らしい仕事をしてくださって本当に、本当にありがとうございました!!
どうしても伝えたくてメールしました。

ヘンリック・ヴィーゼ
/Flute Masters 970SR
バイエルン放送交響楽団ソロフルーティスト

(日本語訳) 植澤氏の新しいパッディング技術は、私のフルートの響きを大変良い意味で変えてくれました。全音域において、倍音がより豊かになったのです。
パッディング自体もとてもしっかりとしていて、安定しています。
人類にとっては小さな一歩ですが、私のフルートにとっては大きな一歩です。

Fee

料金

UPSを用いたフルートの修理については、各修理店に直接お問い合わせください。

楽器店・製作者・技術者の方は「コンタクト」よりお問い合わせください。

FAQ

よくある質問

UPSとは何ですか。
UPSはウエサワ・パッディング・システムの略(特許取得済)で、植澤晴夫氏が 考発したフルートのパッディング方法です。 主な特徴は以下の通りです。 ・キーカップとパッドの気密性を最適化します ・キーカップの内部に接着剤や空気などの余計な層をつくらず、響きを最大化します ・響きが伝わりやすい安定板をキーごとに成形(カスタムメイド)します ・丈夫な安定板が入ることで、ハードに吹いたり激しい気温差が生じてもメカニックが狂いません ・最も効果を発揮するパッドとして、UPS-MパッドとUPS-Wパッドをお勧めしております。 UPSでパッドを入れることで、キー、スタビライザー、パッドが密に配置され、トーンホールをぴったりと塞ぐため、軽い力で即座に発音でき、楽器全体が一体となって響きます。
UPSにすると発音、響き、音量、安定性などが改善されるそうですが、その理由を教えてください。
UPSの秘密は「カスタムメイドのスタビライザー」と「最高級のパッド」にあります。 既製品の樹脂製スタビライザーの存在はよく知られていますが、UPSではスタビライザーを一つ一つのキーに合わせて成形します。ワックスと言っても実際は十分な強度がある樹脂ですので、温度差や湿度差にも強く、安定しています。 これに合わせてパッドも最高級の品質に仕上げています。輝かしく遠くまで響くMパッドと、柔らかく豊かに響くWパッドの二種類からお選びいただけます。 キー、スタビライザー、パッドが密に配置され、トーンホールをぴったりと塞ぐため、軽い力で即座に発音でき、楽器全体が一体となって響きます。
パッドで大きな違いが出るとは思えません。パッドを変えるだけで音が変わる理由を教えてください。
パッドはフルートの振動に対して大きく関わっているため、その素材や構造、合い方で、フルートの振動、つまり響き方や音色といった色々な特性が大きく変化します。この点で、MパッドやWパッドは、従来のパッドに比べて、格段に優れていると言えます。
パッドを変えるだけでパフォーマンスが改善した例を教えてください。
「お客様の声」をご覧ください。 イントネーション、発音、音色、音の密度、色彩、伸び、表現の幅、響きのバランス、キーの操作感、息の持続、安定性などに改善が見られることが演奏家の感想からお分かりいただけると思います。ご参考までに植澤氏は欧州で500人以上のプロフルーティストの楽器をUPSで修理しましたが、その大多数はオーケストラ奏者で、ソロの演奏家として活躍されている方も多くいます。
UPSでパッド交換して欲しい場合、どこに問い合わせれば良いですか。
修理をお任せしたい修理店にUPSでのパッド交換をご希望される旨をご相談ください。修理店がUPSに対応していない場合には、当サイトに記載の取扱店にお問い合わせいただくか、「コンタクト」からご連絡ください。または修理店から当サイトまでご相談いただけましたら、必要な情報をお知らせいたしますので、修理店が未対応の場合にもお気軽にお問い合わせいただくようお伝えいただければ幸いです。
植澤氏にUPSにしてもらいましたが、行きつけの修理店で調整を頼むことはできますか。
修理店が対応可能であればもちろんそのようにしていただいて構いません。普段ご利用の修理店がUPSに対応していない場合にも、当サイトに記載の取扱店にお問い合わせいただくか、「コンタクト」からご相談いただければ、解決策を提案させていただきます。または修理店から当サイトまでご相談いただけましたら、必要な情報をお知らせいたしますので、修理店が未対応の場合にもお気軽にお問い合わせいただくようお伝えいただければ幸いです。
MパッドとWパッドの違いを教えてください。
UPS-MパッドとUPS-Wパッドはいずれも最高級の特注パッドで、UPSの特性が最大限に活かされるよう品質にこだわり、0.05mm単位のサイズバリエーションで提供しています。どちらのタイプもストロビンガーと同じ構造でありながら、より柔らかくしなやかで破れにくいスキンを選び、ノイズが抑えられるようにしました。Mタイプ(マイクロファイバータイプ)は強く輝かしい音とレスポンスの速さ、遠くまで伸びる響きが特徴で、植澤氏がパッディングをした欧州のオーケストラ奏者の多くはこのタイプを使っています。 Wタイプ(織りフェルトタイプ)はMパッドと同構造ですがクッション部分に伝統的な織りフェルトを用いており、より柔らかく温かい音と豊かな響きが特徴です。
UPS-MパッドやUPS-Wパッド以外のパッドでUPSをお願いすることはできますか。
パッドの厚さが2.6mmを超える場合は、UPSには適していません。UPSの特性上、平面がしっかりと出た筐体パッド(UPSパッド、ストロビンガーパッドなど)が最も効果がありますが、それ以外のパッドでもUPSにすることで安定し、響きも良くなります。高級パッドにすることで、発音、音質、音色、音の伸びなどが格段に良くなりますので、出来れば良いパッドを選ばれることをお勧めします。
どのようなフルーティストがUPSを使っていますか。
植澤氏の顧客であるプロフルーティストは欧州・日本を含めて500人以上にのぼります。お客様の感想をFacebookでも紹介しておりますので、ご参照ください。https://www.facebook.com/ups.uesawa.padding.system 技術者の方々の意見、感想に関しましては、今後、ブログ(「修理者から」)に投稿していただく予定です。宜しければ皆様のレビューもいただければ大変嬉しいです。https://www.facebook.com/ups.uesawa.padding.system/reviews
UPSに満足できない場合はどうすれば良いですか。
必ず原因があるはずですので、ご相談ください。まずは作業をした修理店にご連絡ください。修理店での対応が難しい場合には、当サイトまでご相談いただくよう修理店の方にお伝えください。それが難しければ、お客様から当サイトに直接ご連絡いただいても構いません。お客様にご満足いただくまでサポートさせていただき、解決策を提案させていただきます。 お客様のご意見は技術者にとっても貴重ですので、楽器の不調を感じた場合にはご遠慮なくお知らせいただければ幸いです
休み中に植澤氏にUPSを頼みたかったのですが、2ヶ月不在と言われました。どうすれば良いですか。
植澤氏は2020年末に日本に完全帰国しましたが、長年の顧客をケアするため、今後も年に2~3ヶ月はドイツの工房に行くことにしています。植澤氏の修理をご希望の場合は、申し訳ありませんが日本に戻るまでお待ちください。時期をずらせない場合は、当サイトに記載の取扱店にお問い合わせいただくか、「コンタクト」からご相談ください。普段ご利用の修理店にUPSを依頼される場合、その修理店が未対応であっても、当サイトまでご相談いただけましたら、必要な情報をお知らせいたします。修理店様にはお気軽にお問い合わせいただくようお伝えいただければ幸いです。
UPSでパッド総取り換えをお願いした場合、料金はいくらですか。
UPSを依頼される修理店に直接お問い合わせください。ご参考までに、植澤氏がパッド総取り換えをする場合は、フルートの種類とスペックに応じて通常は税込みで9.5万円~13万円いただきます(種類とスペックとは、金か銀か、C管かB管か、などです)。オーバーホールの場合はこれより高くなります。詳細については植澤氏に直接お問い合わせください。 その後の調整料金等に関しましても、ご依頼される修理店に直接お問い合わせください。
UPSでパッド総取り換えをお願いする場合、どれくらいの期間預ける必要がありますか。
UPSを依頼される修理店に直接お問い合わせください。ご参考までに、植澤氏がパッド総取り換えをする場合は、通常は1週間程度お待ちいただきます。詳細については植澤氏に直接お問い合わせください。 UPSを依頼される修理店に直接お問い合わせください。ご参考までに、植澤氏がパッド総取り換えをする場合は、ご予約いただき、通常は1週間程度お待ちいただきます。詳細については植澤氏に直接お問い合わせください。
UPSでパッド総取り換えをお願いする場合、郵送で楽器を送り、完了後に送り返してもらえますか。
UPSを依頼される修理店に直接お問い合わせください。ご参考までに、植澤氏にご依頼される場合は宅急便などでお送りいただき、完了後に返送することは問題ありません。詳細については植澤氏に直接お問い合わせください。
「取扱店」以外の店でUPSを依頼すると迷惑がられるのではないかと不安です。
UPSの理念として、当初からこだわっているのは「技術者にとっても扱いやすく、演奏家にとっても嬉しい」ことです。新しい技術を取り入れることが難しい修理店様もいらっしゃると思いますが、技術者にとってもこれまでのパッディング方法より格段に扱いやすく必ずプラスになる方法ですので、宜しければ是非挑戦していただければと思います。 修理店様から当サイトまでご相談いただけましたら、必要な情報をお知らせいたしますので、修理店が未対応の場合にもお気軽にお問い合わせいただくようお伝えいただければ幸いです。
1つのキーのみUPSにしてもらうことはできますか。
技術的には全く問題ありません。ただ、たとえ他のキーと同じ種類のパッドを使ったとしても、他のキーがUPSではない(すなわち「カスタムメイドのスタビライザー」が入っていない)場合、UPSにしたキーに関連する音のみ良く聞こえるため、他の音との響きのバランスが問題になる可能性があります。